愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
隣の龍司が小声で私に耳打ちしてくる。
「気にしないで…真央」
「…うん」
一応、頷いたけど、お母さんの言葉にはかなりへこんだ。ボロカスに言われちゃったもんな…
ため息を付き下を向く私の手を、龍司の膝の上にチョコンと座っていた莉子ちゃんが小さな手でギュッと握り「お姉ちゃん、お庭の池に鯉が居るんだよ。見に行こう!」なぜか真剣な表情でそう言う。
「えっ、でも…」
私は龍司の顔を横目でチラッと見る。
「いいよ。行っておいで。俺は母さんと少し話すから…」
「分かった…」
この険悪なムードから抜け出せると内心ホッとしながら部屋を出て、莉子ちゃんと手を繋ぎ庭の池へと向かった。池の近くまで来ると、莉子ちゃんが私の手を引っ張り嬉しそうに叫ぶ。
「ほら!一杯居るでしょ」
池の淵にしゃがみ込み可愛い手をパチパチ叩いてる。
「こうすると寄ってくるの」
「ホントだね…」
私も莉子ちゃんの横にしゃがみ池の中を覗き込んだ。
「ねぇ、お姉ちゃんは龍司おじちゃんのお嫁さんになるんでしょ?」
莉子ちゃんの突然の質問に驚いて顔を上げると、今まで楽しそうに笑っていた莉子ちゃんが浮かない顔で俯いている。
「ママがね…昨日、お風呂で龍司おじちゃんのお嫁さんになる人、優しい人だったらいいなーって、言ってたんだ。お友達になりたいんだって」
「お友達?」