愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

龍司を起こさないように静かに寝室を出てバスルームに向かう。


少し頭を冷やそう…それに、抱かれた時の汗が不快だ。龍司に抱かれた体のままで、明日、和弥の顔を見たくない。


どうしようもないくらい和弥を意識している自分に苛立ち、シャワーの温度を上げた。


バスルームを出てリビングに眼をやると、薄明かりの中ソファーで眠っている和弥が視界に入って眼を逸らすことが出来ない。


和弥…熱下がったかな…


吸い寄せられるようにソファーの横に跪き、和弥の額に手を当ててみる。火照った感じはもうない。


「良かった…」


小さな寝息が私の心を癒し、さっきまでのイラつきは綺麗に消えていた。


少しの間でいいの。ここに居させて…


和弥の細く柔らかい髪をソッと撫でる。ハラハラと指先から零れ落ちる懐かしい和弥の髪の感触。忘れた事などなかった…


全部覚えてる。和弥の事は、何もかも…


熱い想いが涙となって溢れ出し、高ぶる感情を抑える事が出来ない。


「和弥…和弥…」


イケナイ事だって分かってる。だから何度も忘れようとしたんだよ。でも、ダメだった。やっぱり私は、あなたが…好き…


あなたの心の中に他の女性が居るのも知ってる。でも構わない。和弥に触れたい…どんな罰を受けてもいい…あなたの側に居たい。


冷静さを失った私は欲望の赴くまま和弥の頬を両手で包み込み、その寝顔にソッと顔を近づける…


「大好きだよ…和弥…」



でも…




「…真央、何してる…」


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