愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

私の話しを聞き終えた和弥は一言「そうか…」と言って、タバコの煙をくゆらせながら日本酒を一気に飲み干した。


それからの和弥は多くを語らず、真っすぐ前を向いたまま、ただひたすら飲んでいた。


「和弥…大丈夫?」


店を出てフラつく和弥の体を支えながら歩き出すが、とても支えきれず私までつられて千鳥足。


「俺は…大丈夫だから…」

「もう!どこが大丈夫なのよ。しっかりして…」

「あ…うん…」


かなりの量を飲んだ和弥の意識は朦朧としてて、足元が覚束ない。なんとか彼のアパートまで辿り着いたけど、一番上の階段を上った所で私も力も尽き、崩れる様に座り込んでしまった。


「はぁ~…和弥、着いたよ」

「う…ん」

「飲み過ぎちゃったね…」

「…………」


とうとう返事もしなくなった。えっ?うそ…まさか寝ちゃった?


こんな所で寝られたら大変だと、和弥のポケットをまさぐり部屋の鍵を探す。


「んん…っ…。あ、あった!!」


ホッとして部屋の鍵を持ち立ち上がろうとした時だった…


「あ…」


俯いたままの和弥の手が私の手を掴んだ。ビクッとして思わず手を引っ込めようとするが強く握られた手はビクともしない。


和弥の手から懐かしい温もりが伝わってくる…


「相変わらず…冷たい手だな…」

「和弥…」


なんとも言えない気まずい雰囲気が漂い視線を上げる事が出来ずにいると、突然体がフワッと浮き上がり、気付けば和弥の胸に抱き寄せられていた…


えっ…うそ…



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