愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

酔ってるからだ…そう、そうに決まってる。和弥には彼女だって居るんだ…


自分に言い聞かせる様に心の中で何度も呟くけど、体は正直で、心臓がドクドクと大きな音を立てる。


「あの頃と、同じ香りがする…懐かしい…真央の香りだ…」

「か…ずや…」


覚えてくれてたんだ…そうだよ…和弥がこの香りが好きだって俊に聞いてから、私はこの香りを変える事が出来なかった。


「とっくに忘れてると思った…」

「忘れる訳ないだろ…」


和弥の腕に力がこもり苦しいほど強く抱き締められると、心が大きく揺れ動く。


「真央…真央は、勘違いしてる。お前を抱いた事、後悔してるって言ったのは、そんな意味じゃないんだ。
あの時、もう真央に会えないから最後にどうしても真央を抱きたかった…そんな俺の自分勝手な我がままで、あんなに痛い思いさせてお前を泣かせた。

そして何より…俺の欲求だけで真央を汚してしまったって思ったから…綺麗な真央の体を…俺は…」

「けが…し…た?私を?」


あの言葉の裏に、和弥のそんな優しい気持ちが隠されていたなんて…和弥は、私を大切に想ってくれてたんだ…


なのに私は嫌われたんだと思い込んでいた。


「その後、俊と付き合ったって聞いてショックだったよ…」

「あ…」


私一人が苦しんでいたと思ってた。和弥も俊から送られてくるメールを見て苦しんでいたんだね。


私は何度も和弥に詫びながら和弥の手を強く握り締める。


「ごめん…和弥…ごめんね…」


すると、耳元で囁かれる優しい声…


「真央、寒くないか?部屋…入るか?」


和弥…


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