愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

乱れる心…でもそれを龍司に悟られちゃいけない。私は必死で笑顔を作り、震える指先を隠す様に手を握り締める。


「真央、そんなに緊張しなくていいから…社長は怖い人じゃないよ」


こんなに穏やかで優しい龍司が、私の本当の気持ちを知ったら和弥の事、切るんだろうか…


複雑な思いで私は頷く。


「それより、いい知らせがある」

「いい知らせ…ですか?」

「あぁ、義姉さんと莉子の事だ。昨夜、社長が母さんに話してくれたんだよ。母さんは兄の社長には弱くてね。心を入れ替えるって言ってくれたよ」

「ホント?」

「あぁ、家族で話し合った結果、義姉さんと莉子は兄貴の出張先のイギリスに行く事になった。やはり家族は一緒に居ないとな。これで義姉さんも元気になるだろう…真央にも心配掛けたが全て解決した」


莉子ちゃんの寂しげな顔がずっと心の隅に引っ掛かってた…これで莉子ちゃんも子供らしく笑える様になるんだね。良かった…


「それと、真央の事も…」

「私の事?」


聞き返す私に今度は社長が答える。


「すまなかったねぇ…私の妹が酷い事を言ったみたいで…あの子は昔しから気が強くて、私も手を焼いていたんだ。
だが、私がちゃんと話しておいたから、もう心配いらない。龍司が選んだ人だ。間違いは無いだろう。

君と結婚出来ないなら会社を辞めるとまで言われたら、私も黙っている訳にはいかんしね」


そう言って、社長がまた豪快に笑う。


私と結婚出来なかったら会社を辞めるだなんて…そんな事言ったの?龍司…

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