愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
それからすぐ龍司がマンションに帰って来て、玄関の扉を開けた私をいきなり抱き締めてくる。
「真央…待っててくれたんだな。もしかして居なくなってるんじゃないかって…気が気じゃなかった…」
「龍司…」
安堵の表情を浮かべ優しく微笑む龍司
「お帰りなさい…」
和弥から一方的に別れを告げられ、私は何も考えられなくなっていた。だから、龍司に別れ話しをしようとしてた事すら忘れていた。
何も考えられないまま、龍司にキスされ
何も考えられないまま、抱かれた…
和弥…
私は、また和弥にフラれたの?今度こそ離れる事はないって思ってたのに…
―――和弥の突然の心変わりから数日…
私は明らかに情緒不安定だった。仕事中でさえ不意に涙が溢れ、慌ててトイレに駆け込んだり、何もする気になれず食事も喉を通らない。
こんな事になるなら、再会なんてしなければ良かった。淡い初恋の思い出のまま終わっていれば良かった。
《会いたいよ。和弥》
同じ文章のメールを何度も送信してみる。でもそれは一方通行で、和弥からの返信はなかった。
このままじゃ、高校生の時と同じじゃない。でも、16歳の夏とは違う。少しは大人になったんだもん。たとえ和弥が本気で別れると思っていても、こんな終わり方はイヤだ。
直接会って、和弥の口から聞きたい。和弥の本当の気持ちを…
その思いは日を増すごとに大きくなっていった…