愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

なんて思いつつ、恥ずかしながらみたらし団子の材料を買って来てしまった…ネットで作り方を調べ、私ったら作る気満々だ。自分で自分にドン引き…


そして和弥の誕生日。いつもより早く眼が覚めてしまい早朝からみたらし団子作りが始まった。高校生の時、バレンタインのチョコを作った時の事を思い出す。


今度こそ成功させないと…何気にトラウマになってたり?


なんとか完成したみたらし団子を大きめのタッパに入れ、化粧を済ませるとマンションを後にする。


午前中ならアパートに居るはず…


あえて連絡はしなかった。私が行くと言えば出掛けてしまうかもしれないと思ったからだ。どうしても今日、和弥に会いたい。


でも、和弥のアパートに近づくにつれ徐々に足取りが重くなり、ネガティブな事ばかり考えてしまう。


迷惑だってイヤな顔されたら…どうしよう…


怖くてもう帰りたい気分…


何度も立ち止まり天を仰ぎ見る。夏の焼け付く様な日差しが容赦なく降り注ぎ、和弥が居なくなったのもこんな暑い日だった…と、益々不安になる。


でも大丈夫。和弥はまだ私の近くにいる。あの時とは違うんだ。


そう自分に言い聞かせ、勇気を振り絞り前を向き再び歩き出すと和弥のアパートが見えてきた。アパートの階段の前に立ち一つ大きく深呼吸をしてからゆっくり階段を踏みしめ和弥の部屋へと向かう。


覚悟を決めドアの横にあるチャイムを眼を瞑ったまま押すと…


ピンポ~ン…


ドア越しに近づいて来る足音が聞こえ、心臓が大きく跳ねた。


和弥、居てくれた。


カチャ…


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