愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「和弥君はもう真央のモノじゃないのよ!私のモノなの!」
沙紀…
「和弥君、悪いけど真央と2人で話しがしたい…」
和弥は沙紀の言った事を否定する事なく立ち上がると、興奮気味の沙紀の頭を軽くポンポンと叩き部屋を出て行く。その何気ない2人の姿が仲のいい恋人同士の様に見え、私の心は大きく乱れた。
玄関のドアが閉まったのを確認した沙紀が私に視線を向ける。
「私達、もう長い付き合いなの。再会して3年…」
「3年…」
「真央にしてみれば突然の事かもしれないけど、私、高校に入学した時から和弥君が好きだったんだよ…だから九州で再会した時は、運命を感じたわ」
「えっ…高校の時から…って?」
「やっぱり気付いてなかったんだね…真央が和弥君を好きになるより、ずっと前から私は和弥君が好きだった…」
「そんな…」
「そんな?それはこっちのセリフだよ!真央が初めて好きなった男子が和弥君だって分かった時、そんな…って、思ったよ。でも親友だし、真央を応援しようって思った。でも真央は告白もしないで、ただ想ってるだけ。私はいつまでたっても和弥君に気持ちを伝えられない…」
「だから…バレンタインにチョコ渡そうって言ったの?」
「そうだよ!早く決着を付けて欲しかった」
「でも…あんなに一生懸命、チョコ作り手伝ってくれたじゃない…」
「本気でそんな風に思ってたの?あれはね、私の作戦。ワザとチョコを落として真央の印象を悪くしてやろうと思ったの。あんなチョコ貰ったら、誰だってドン引きでしょ?」
えっ…
「真央がフラれたら私が告るつもりだった。でも私の思惑は見事に外れた。まさか和弥君が真央の事好きだったなんて思いもしなかったよ…」
沙紀…私、全然気付いてなかった。沙紀のそんな気持ち…
知らずに和弥の相談ばかりしてた。それが沙紀にとって、どんなに残酷な事だっか…私は沙紀を傷付けていたんだ…