愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「沙紀が、これからもずっと自分の側に居てくれるなら手術してもいいって…だから、沙紀と付き合ってくれって…美子は沙紀が俺の事を好きだって知ってたんだ。俺と沙紀が結婚して自分のお姉さんになってくれたら頑張って病気を治す。そう言ったんだ。
もちろん初めは断ったさ。いくらなんでもそんな事…でも、母さんにも泣いて頼まれた。親父と美子の看病で疲れ果て痩せ細って小さくなった母さんを見てると堪んなくなってさ…
今の美子には沙紀が必要なんだ…そう言われたら…何も言えなかった。だから、俺は…」
「もう…いいよ。和弥…」
「真央…」
「もういい。分かったから…」
これ以上、和弥の話しを聞いてたら、私…泣いちゃうよ…和弥の決心を知った今、何を言っても無駄なんだって事はよく分かったから…
だったら最後くらい和弥のイヤがる泣き顔じゃなく笑顔で別れたい。
立ち上がった和弥が私の手を引き切なそうに呟く。
「もう、この白くて細い指を温めてやれなくなるんだな…真央に触れる事が出来るのも今日が最後…」
「和弥…」
「それと…この唇にも…」
もう片方の手の人差し指で私の唇をソッとなぞる。
「和弥…ダメだよ。そんな事されたら、私…」
和弥の腕が私の体を強く抱き締めた。
和弥…大好きだよ…この気持ちは、多分…ずっと変わらない。
でも、今日であなたと別れる。
それが和弥の望みなら…