愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「真央、和弥君を真央に返すよ」
「さ…き…」
信じられない…まるで夢を見てる様だった。和弥の元に戻る事など、もう絶対ないと思っていたのに…
私は沙紀の手を握り、深く深く頭を下げた。
本当は沙紀だって、和弥の事諦めたくないんだよね?大好きなんだよね?なのに、私の為に…
「沙紀、ごめんね…」
堪らず沙紀を抱き締めると、沙紀も私を強く抱き締めてくれた。
「真央、もういいから…私達、親友でしょ?」
「うん…うん…」
やっと戻れたね。昔の私達に…
更に強く沙紀の体を抱き締めると、麗子が何かを思い出した様に大声を上げる。
「あっ!!和弥って、今日、九州に帰るんだよね?沙紀、何時の新幹線なの?」
沙紀もハッとして顔を上げ、鞄から切符を取り出す。
「…12時45分…もう40分しかない…」
後40分…和弥が行っちゃう…
龍司が慌てて和弥の携帯に電話を掛けるが電源が入ってないのか繋がらない。
「40分あったら車をとばせば間に合うかもしれないぞ!真央、どうする?行くか?」
龍司の言葉に私は夢中で頷いていた。
「よし!俺の車を玄関に着けるから真央、急げ!」
部屋を飛び出し駆けて行く龍司の背中に、私は何度も頭を下げ感謝した。
有難う…龍司…本当に、有難う…
「真央、着替える時間ないよ。急いで!」