愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

麗子と美奈子が駆け寄って来てドレスの裾を持ち上げてくれた。すると沙紀が手に持っていた新幹線の切符を私に差し出しニッコリ笑う。


「もう私には必要ないモノだから…真央が持って行って」

「沙紀…本当にいいの?後悔しない?」

「うん。後悔なんてしないよ。真央、和弥君の事、お願いね…幸せにしてあげて…」


私は沙紀の手をギュッと握り、切符を受け取ると全力で走り出す。


「美奈子も麗子も、有難う…」

「気にする事ないって!」


美奈子の弾んだ声。


「でも、龍司の仕事が終わるのずっと待ってて話しをしてくれたんだよね?寒いのに夜遅くまで…」


すると、両脇の2人が声を揃えて笑い出す。


「全然へーきだよ!!だって、新川さんの行動は全部分かってたからね。寒空の下で凍えながら待ってたり、尾行したりなんてしてないよ」

「えっ…何それ」

「ふふふ…いくら真央の為でも、そこまでしないよ!!」

「じゃあ、どうやってあの忙しい龍司の行動を把握したの?」

「それはね…前に真央に聞いてた秘書課の三浦さん。彼女に事情を話して新川さんのスケジュール教えてもらってたの」

「えぇっ!!マジ?」


涼しい顔をして笑ってる麗子と美奈子。私は眼が点だ。


面識もない三浦さんに、そんな事頼むなんて…信じられない。それに、あの三浦さんがアッサリと龍司のスケジュールを彼女達に教えたって事も驚きだった。


でも、そのお陰で私は和弥に会えるんだ。


麗子、美奈子…そして、三浦さん…皆、有難う…


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