愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
まるで子供みたいに物欲しげに俺を見つめる吸い込まれそうなその瞳。
「そんなの…言わなくても分かるだろ?」
もう、会社も家族も関係ない。俺は、俺の一番大切なモノを手に入れる。理性なんて、クソくらえだ!!
お前のせいだぞ…真央。責任取ってもらうからな!一生、俺の側で…
俺は真央の手を掴み容赦なく引っ張る。そして、もう片方の手でキャリーバックを持ち上げると新幹線に乗り込んだ。
「か…ずや…?」
その直後出発のベルが鳴りドアがゆっくり閉まりだす。ホームに居る部長が片手を上げ、寂しげな笑顔で俺達を見送ってくれた。
有難う御座います…部長…。多分俺は一生、あなたには敵わない。心から愛した女を笑顔で手放す事が出来るあなたに…
部長の好意に報いる為にも、必ず真央を幸せにします。それが俺に出来るたった一つの事だから…
俺は真央の手をギュッと握り締め深く頭を下げた。
あっという間にホームを離れた新幹線は加速を始め車窓の景色が勢い良く後ろに流れていく…
「和弥、私…乗っちゃった…」
オドオドしながら俺の手を強く握り返してくる真央。
「俺と来たかったんだろ?」
「う、うん」
「俺と離れたくなかったんだろ?」
「うん」
可愛いヤツ…
真央の体をドアに押し付け顔を覗き込むと、キスをねだる様に真央が眼を閉じる。そんな彼女を見ていたら、ついつい意地悪したくなった。
「キスはしないぞ」
「えっ!」
バツが悪そうに眉を下げ、何か言いたげな瞳。