同期が急に変わったら…。〜将生side〜
……やられた。
いずみにやられた。
こんなとこで言うなよ。
愛してる。
俺だって、まだ言ってないんだ。
いつもそう思ってても。
本気でそう思ってても。
何度も言いかけて、
それでもまだ言ってねーのに。
驚きすぎて、
嬉しさが後から押し寄せてきた。
好き、という事さえ、
なかなか言えなかったいずみが
『愛してる。』
と、言った。
胸が熱くなり、
愛しさが込み上げてくる。
俺も愛してる。
本当は、先に言ってやりたかった。
クソっ。
あいつ……。
自宅ならすぐに抱きしめてる。
いずみを腕の中に閉じ込めて
強く強く抱きしめてる。
オフィスで言うのは反則だ。
今晩、タダじゃ済まさない。
ずっと離してやらねーからな。
ちょうど昼休みに入り、
社員達は、チラホラ昼食に出る。
俺も行くか。
書類を手にして、
席を立って、
いずみのデスクに近づき、
『これ、確認しとけ。』
と、書類をいずみのデスクに置いた。
『俺の方が愛してる。』
いずみの耳元で静かに囁く。
『っ!』
いずみは、無言で俺を見る。
ククっ。
すっげー驚いてる。
みるみる紅く染まるいずみの顔。
書類を見る振りをして、
デスクに肘をついて
手で顔を隠し始めた。
ふっ。
……可愛いじゃねーか。
いずみ、心から愛してるよ。
動揺するいずみを背に、
オフィスを出て社食に向かった。