同期が急に変わったら…。〜将生side〜
抱きしめても、
抱きしめても、
終わらせられない。
このままでいたい。
……と、思っていたが。
『ねえ、ご飯にする?』
いずみー。
終わらせんな。
今日は、離してやらねーんだよ。
『まだ離さねぇ。』
『えーっ、冷めちゃうから。』
………はいはい、そうですか。
現実的なヤツだ。
『わかったよ。あー、腹減った。』
やっぱり、いずみの言いなりだ。
こいつには敵わねぇ。
玄関先で抱き合っていた俺達は
部屋に移動した。
キッチンで食事の準備をしながら
いずみが声をかけてくる。
『将生〜、お風呂後でいいの〜?』
『おう。後から一緒に入るから。』
『………。』
『なんだよ?一緒に入るけど?』
『課長〜、エロくないですか〜?』
『ふうん。生意気だな。
お前さ、今日寝かさねーからな。』
『えっ?ムリっ!入る入るっ!』
『アホか。』
すき焼きを食べて、
軽くビールも飲んで
すごく、美味かった。
『ごちそうさま。』
『いいえ〜。』
『風呂入るぞ。』
『もう?早いね。』
『ほら、入るぞ。』
今日も一緒に風呂に入り
あれこれ話をしていたら、
若干、のぼせ気味だ。
風呂上がりに二人でビールで水分補給。
テレビを見ながら
穏やかな雰囲気に包まれていた。