同期が急に変わったら…。〜将生side〜



抱きしめても、

抱きしめても、

終わらせられない。

このままでいたい。




……と、思っていたが。





『ねえ、ご飯にする?』




いずみー。

終わらせんな。

今日は、離してやらねーんだよ。





『まだ離さねぇ。』

『えーっ、冷めちゃうから。』





………はいはい、そうですか。

現実的なヤツだ。





『わかったよ。あー、腹減った。』





やっぱり、いずみの言いなりだ。

こいつには敵わねぇ。






玄関先で抱き合っていた俺達は

部屋に移動した。






キッチンで食事の準備をしながら

いずみが声をかけてくる。




『将生〜、お風呂後でいいの〜?』

『おう。後から一緒に入るから。』

『………。』

『なんだよ?一緒に入るけど?』

『課長〜、エロくないですか〜?』

『ふうん。生意気だな。
お前さ、今日寝かさねーからな。』

『えっ?ムリっ!入る入るっ!』

『アホか。』





すき焼きを食べて、

軽くビールも飲んで

すごく、美味かった。




『ごちそうさま。』

『いいえ〜。』

『風呂入るぞ。』

『もう?早いね。』

『ほら、入るぞ。』





今日も一緒に風呂に入り

あれこれ話をしていたら、

若干、のぼせ気味だ。






風呂上がりに二人でビールで水分補給。

テレビを見ながら

穏やかな雰囲気に包まれていた。



< 140 / 163 >

この作品をシェア

pagetop