同期が急に変わったら…。〜将生side〜


マンションに帰り、

春菜と会った事は

いずみには言わない事にした。




小泉と結婚する事も

まだ言えない事だ。





小泉は、

結婚式が決まったら自ら報告する、

と言うのに

俺が言うべきではないと思った。





これは、上司として守るべき事だ。




が、

それがいずみに誤解をさせてしまった。








次の日、

部課長会議で

いずみより先に出勤した。





会議を終えてオフィスに入っていく。





『おはよう。』




いつものように、

朝の挨拶をしながら

デスクに向かい

パソコンを立ち上げる。





忙しい一日が始まり、

いずみの変化に気が付いたのは、

昼休みになってからだった。





カタカタとキーボードを叩くいずみ。

昼休みだというのに、

社食にも行かない。





そんなに急ぎの仕事でもあるのか?




脇目も振らず、

ひたすら仕事をしている。




『桐谷。』

『……はい。』

『昼飯、行って来い。』

『……はい。』




ん?

なんか………。




俺の方も向かずに返事だけ。

しかも、

返事した声も、テンションが低い。




どうした?

気のせいか?




気にはなったが、

ピンと来ない俺は、




『昼飯、行くか?』




と、誘ってみた。




『……いえ。
課長、先に行って来て下さい。』

『そうか?』






仕事、難しいのか?




いずみのパソコンを覗いて、



『どうした?なんか分からないか?』

『……いえ。大丈夫です。』




パソコンには、

いつもやってる仕事の画面。

分からないわけがない。




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