同期が急に変わったら…。〜将生side〜



『ここ座れ。』



隣のイスに

まだ泣いているいずみを座らせた。



『コーヒー飲んで。』



いずみの頭を軽く撫でて

頬にキスをした。




『いずみ。
早めに結婚式しようか?』


『いいの?』


『3月は忙しいから……。
寒いけど、2月でもいいか?』


『グスッ。いつでもいい。』


『ハハっ。じゃあ、2月な。』






いずみは、

すぐに恵梨香に電話で報告していた。



俺に携帯を差し出すから

電話に出たら、相手は隆也だった。



俺もなぜか隆也に報告させられ、

夫婦で友人代表のスピーチをする、と

宣言された。



こいつら、何を言う気だ?

不安だ。





まあ、それでも、

二人とも、本当に祝福してくれて、

いい友達を持ったと思った。








プロポーズをした、この晩。



夜のベッドの中は………。

熱くて長い夜になった。





『もう、無理。』

『俺も………。』

『将生。愛してる。』

『…俺の方が愛してるよ。』







8年の友人関係。

恋人としては、日も浅い。



それでも、

お互いの事はよく分かってる。



決して早い決断だとは思わない。



逆に、

待たせすぎた、と思ってる。



俺をずっと思ってくれていたいずみ。

分かってても

受け止められなかった。




この先、

俺の方がずっと愛してやるから。

一生、

いずみのそばに居てやるから。












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