同期が急に変わったら…。〜将生side〜



………。





『将生。』

『将生っ。7時だよ。』





ねえねえと、身体を揺すられて、

目が覚めた。






あ〜、朝か。






眠い瞼を上げると、視界には、

いずみの優しい笑顔が映り込んできた。







布団の中から腕を伸ばし、

いずみの腕を掴んで引き寄せた。






俺に引っ張られた勢いで

俺の身体の上に倒れ込むいずみ。





そのまま、

朝イチでいずみを抱きしめる。






『おはよ。』

『んー、離してよ。』

『やだね。』

『将生っ。』






素早くいずみの頬を包み、

朝のキスを落とした。






『ふっ。おはよう。』

『……おはよ。起きて、ほら。』






今度は逆に腕を引っ張られて、

無理矢理に起こされた。





で、また抱きしめる。






あーあ、仕事行きたくねー。






こいつと、このまま抱き合っていたい。

……が、そんな訳にもいかないか。






起きるか。






すくっと起き上がり、

いずみと寝室を出た。






テーブルには、朝食が並んでいる。






『いずみ、これ。ありがとな。』

『ん?あ〜いいえ。このくらい。』






二人で朝食をとり、

食後のコーヒーを飲む。







昨日の甘すぎる夜。

俺の苦労を重ねた思いが通じ、

いずみもやっと素直になった。






こいつを大切に思う。

これから、ずっと大事にするから。






そう思いながら、いずみを見つめる。





『何?』





ゆっくりとコーヒーを飲んで

ニコっと笑ういずみ。






『いや、別に。
今日、仕事終わったらまた来るから。』

『そうなの?何時になる?』

『午前中で終わらせる。』

『わかった。お昼、どーしよっか?』

『ん〜、考えとくよ。』






出勤の準備をして、

いずみのマンションの玄関に立つ。






『じゃあな、いってくる。』

『いってらっしゃい。頑張って。』






ふーん、やっぱいい。

こうして笑顔で送ってくれたら、

仕事への活力が湧いてくる。







さ、頑張ってくるか。




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