同期が急に変わったら…。〜将生side〜
いずみのマンションの玄関。
『ただいま。』
『おかえり。』
何度聞いても、
おかえり、も、予想以上に気分がいい。
『遅くなってごめん。』
『え?遅くないよ。大丈夫だよ。』
と言いながら、いずみは、
スタスタと部屋に戻っていく。
その後ろ姿を追いかけ、
いずみの腕を引き寄せる。
いずみの身体を半回転させ、
ギュっと抱きしめる。
抱きしめたまま、
いずみの耳元で話しかける。
『午前中、何してた?』
『洗濯して、掃除して、……後は、』
『俺を待ってたか?』
『………かな?』
『ハハっ。ごめんな。ただいま。』
『なあに?ふふふっ。おかえり。』
いずみの髪に手を差し込み
いずみを見つめる。
すぐにグッと胸が熱くなり
吸い寄せられるように
いずみの唇を奪った。
深くなるキスと、
いずみを抱きしめた俺の腕は
こいつから離れたくないと
また我儘になっていく。
キスをしながら
抱きしめた腕をぎゅっと締め付けると、
いずみもぎゅっと抱きついてきた。
自分からも抱きついてくれるいずみが
可愛くて仕方ない。
いずみの唇から離した俺の唇は、
もう一度
チュッと軽いキスを落とした。
いずみの艶っぽい顔に
胸が更に高鳴る。
俺、大丈夫か?
色ボケしてねぇか?
気がつくと、こいつの事を考えている。
冷静さを取り戻し、
ゆっくりといずみから離れた。
『いずみ、今から俺んちに行くぞ。』
『そうなの?』
『ああ。ほら、準備しろ。』
『えっ?あー、うん。すぐ出れるよ。』
『そうか?じゃあ、行くぞ。』
いずみの部屋に置きっ放しにしていた
スーツケースの持ち手を引っ張り、
玄関へ歩きだす。
『全部、持って帰るの?』
『ああ。とりあえず、な。』
『洗濯した着替えは?』
『それは置いとくって言っただろ?』
『うん。……本当に置いてくんだね。』
『当然。』
『はいはい。』
いずみは、
出掛ける準備もしていたらしく、
俺達はすぐに俺のマンションに
向かった。