同期が急に変わったら…。〜将生side〜
電車で移動して、
俺のマンションに到着。
『入れよ。』
『おじゃましま〜す。』
『………。』
今日の俺の部屋は
出張前に多少は片付けをして出たから
前回よりはキレイになっている。
でも、いずみはまた何も言わず
ソファーにストンと座った。
『いずみ、パスタ食べるか?』
『何?将生が作ってくれるの?』
『まあな。』
『やった!久しぶりだ。食べる〜!』
『ハハハっ。じゃあ、少し待ってろ。』
『は〜い。』
ふっ。
素直に喜ぶいずみ。
……まあ、可愛いな。
俺のマンションで
隆也達と集まって飲んだ時は、
締めに俺がパスタを作って
皆で食べたりしていた。
学生時代、
イタリアンレストランで
バイトしていたおかげで、
パスタくらいなら
簡単に作れるようになっていた。
これでも、少しは自信がある。
でもまあ、作れるのはパスタ限定だ。
和食なんかは、まず無理だ。
さて。
腹が減ってるいずみの為に
パスタ、作ってやるか。
先にスーツケースから
昨日の服とうちにあった洗濯物を
洗濯機に入れて回しながら…、
キッチンでパスタを作り始めた。
仕事も生活も段取りは大事だ。
時間は有効に使う。
俺の鉄則。
いずみがキッチンを覗き、
『ねぇ、なんか手伝おうか?』
『あー、いいよ。すぐだから。』
『だって、将生仕事してきたのに…。』
『午前中だけだろ?
疲れてもないから。いいって。』
『うーん。じゃあ、お願いするっ。』
『ああ。座ってろ。』
パチン。
両手を合わせるいずみ。
『あー、美味しかったぁ。
ごちそうさまでした。
将生のパスタ、やっぱり超うまいっ!』
『そりゃどーも。』
『将生。あのさ、…ありがとう。』
『なんだよ、改まって。』
『うーん。なんか、急にね。
幸せ感じちゃって。』
『そうか。
……良かったな。
お前、意外に可愛い事言うよな。』
『えっ?やだ、何言ってんの!』
『は?
何、今更照れてんだよ。アホか。』
こんな事くらいで、照れんなよ。
言った俺の方が照れる。
でも、いずみが幸せだと感じてくれて
良かった。
ハッキリとはわかんねぇけど。
いずみは、
たまに何かを考えている感じがする。
何か思う事があるのかと、
俺も気にはなる。
だからこそ、
こんな事で幸せを感じてくれて、
俺も少しは安心できる。
いずみをもっと幸せにしてやりたい。
……俺の手で。