同期が急に変わったら…。〜将生side〜



次の日の朝、

目が覚めたら、

時間はもう10時を過ぎていた。






隣でまだスヤスヤと眠るいずみに

軽くキスをして、俺はベッドから出た。






リビングでタバコを一本吸って、

また寝室へ戻る。






いずみの隣で横になり、

いずみの寝顔を眺めていた。






しばらくして、いずみも目を覚まし、





『ん〜、将生、起きてたの?』





仰向けに寝ていたいずみが横向きになり

俺の方へと身体の向きを変える。

ただそれだけの事に心が躍る。





『ああ。おはよ。』

『もう起きる?』

『どっちでも。まだ寝れる。』

『そうだよね。私もまだ眠い。』

『じゃあ、寝るか。』

『うん、おやすみ〜。』

『ハハっ。ああ。おやすみ。』





で、二人共、また寝た。






お互いに2度目の目覚めを迎えたのは、

もうお昼近くだった。







さすがに今度は二人共起きて、

目覚めのコーヒーにする。






コトッ。






テーブルの上に二つのマグカップ。

いずみがコーヒーを淹れてくれた。






美味いコーヒーを飲みながら、

まだ眠い意識を覚ましていく。






『いずみ。俺、今日少し仕事させて。』

『うん、どうぞ。何か手伝おうか?』

『いや、いいよ。
それよりさ、なんか悪いな。』

『えー、何?全然いいよ。
今日は、ゆっくり過ごすから。』

『そうだな、ゆっくりしてろ。
昨日、頑張ったもんな、朝まで。』

『えっ?あんたねぇ……。バカ。』

『ほんとの事だろ?』

『将生がそうしたんじゃん……。』

『そうだな。』






せっかくの日曜日でも

また仕事をしなきゃいけない。



さすがに愛想を尽かされそうだが。



いずみの態度は優しい。

手伝おうか、とさえ言ってくれる。




器の大きいヤツだと思う。






軽く朝食兼昼食を食べて、

俺はさっさと仕事を始めた。






いずみは、

ソファーでテレビを見たり、

雑誌を読んだりしていたらしい。







一緒に居ても、

当然のように仕事をさせてくれる。

また仕事?、とか責める事もなく、

逆に、時々飲み物をくれたりして、

そーっとそばに居てくれる。







こんなに、居心地のいいヤツ。

きっと、こんな存在のヤツは、

いずみだけだろう。






友人としても居心地が良かったんだから

彼女としてだって、

居心地が悪いわけがない。






これだけ一緒に居ても、

全く窮屈にならないいずみ。






大切な存在。






< 86 / 163 >

この作品をシェア

pagetop