同期が急に変わったら…。〜将生side〜
信号待ちで、車を止めた。
俺の左手は自然に助手席へと伸びて、
いずみの右手に触れた。
『課長、仕事中ですよ。』
いずみは、すこしツンとして
意地悪そうに言う。
こいつ、生意気。
俺は触れている手の指を絡ませて
ギュッと握ってやった。
発した言葉とは裏腹に
いずみの手は俺の手を握り返してくる。
『真面目か。』
二人きりなんだ。
手ぐらい握らせろ。
時間が経つにつれ
しっかりと絡ませた俺達の掌は、
うっすらと汗ばんだ。
それでも、
俺達はどちらもその手を離さなかった。
結局、東亜に到着するまで
俺は、いずみの手をずっと握っていた。
離す気なんてなかった。
さて、そろそろ頭を切り替えるか。
今日の東亜の商談は
契約まで持って行く。
かなり大きな契約で大事な商談だ。
それだけじゃない。
あのエロ専務。
今日はいずみに指一本触れさせない。
っつうか、エロ専務じゃなくても
男には触れさせたくはない。
俺は独占欲の塊らしい。
いずみ限定で。