幸せの天秤
冷えた体が温まる、、、。


[ごめんね、こんな時間に]

[気にしないで下さい]


そう言い、優しく頭を撫でてくれる。

[祐太くんは優しいね]

[俺は優しくなんかないですよ]

[そんなことないよ。祐太くんは優しい]


祐太くんは触れるだけ優しいキスをしてくれる。


[俺、こう見えて必死なんです。レンリさんがいなくならないように]

[、、、、、え?]


[レンリさんの心の中には、俺じゃない大切なひとが居るから]


祐太くんはそれを知ってて、あたしの傍に居てくれている。

あたしは、裕太くんになんて言えば良いかわからない。


「違う」ってはっきり言えないあたしはずるい、、、、。



なのに、祐太くんはいつも優しく抱きしめてくれる。


あたしは彼だけを見よう、、、、。

そしたらこんなあたしでも、幸せになれるんじゃないだろうか。



[あたしは、祐太くんとずっと傍にいるよ]


今あたしが彼に言ってあげられる言葉はそれだけだ。


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