【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
喫煙室で煙草を吸いながら
いつか、笠置が惚気ていた話を
思い出した。
『…羽美花は俺の『姫』です。』
……『姫』か。
確かにそうかもしれない。
彼女の首元に揺れているネックレスも
笠置がプレゼントしたと言ってたな。
笠置は俺より2歳下だから
今年27歳になるのか…。
で、彼女は短大卒だから今22歳か…。
内定後に付き合ったと言ってたから
もう、将来を考え合っていても
おかしくない年齢と年月は経っている。
『姫』と溺愛するくらいだから
今年中はあり得るだろうな…。
はぁ…っ。一つため息をついた。
…そろそろ、俺も諦め時なのかもな。
心から『おめでとう』と
言えるだろうか…。
正田はなぜかやたらと俺を見る度に
『氷室部長頑張って下さい!!
俺は部長の新しい恋を応援してます!
笠置から略奪して下さいよ!』
と、人事課エースらしからぬ事を
そっと言ってくる。
俺は気づかれるほど
顔に出してはいない。
勿論、略奪する気もない。
そんな事をしても、誰も得はしないし
所詮、彼女の『恩人』止まりであり
笠置しか見ていない彼女が俺との
それ以上を望んでいないのだから…。
それに、笠置は経理課主任に昇進した。
出世した彼氏を捨てはしないだろう。
結婚して手を取り合い
夫婦で支え合うのだろう…。
彼女は『天使の花』のように
笠置を癒し、笠置は彼女を『姫』と
溺愛しながら…。
…彼女が結婚したら俺は多分
もう今後誰にも恋はしないだろう。
俺の中で蓋をして閉じ込めていた
再び誰かを好きになる想いを
彼女が気づかせてくれたのだから。
俺は彼女に振り向いては貰えなかったが
引き抜きと部長職が舞い降りた。
時間がかかっても
彼女の代わりに手に入れたと
思える日がいつか来るはずだ。
…仕事へ戻ろう。
俺は煙草を揉み消し
襟を正すように
自分に気合いを入れると
喫煙室を出てオフィスへと戻った。
いつか、笠置が惚気ていた話を
思い出した。
『…羽美花は俺の『姫』です。』
……『姫』か。
確かにそうかもしれない。
彼女の首元に揺れているネックレスも
笠置がプレゼントしたと言ってたな。
笠置は俺より2歳下だから
今年27歳になるのか…。
で、彼女は短大卒だから今22歳か…。
内定後に付き合ったと言ってたから
もう、将来を考え合っていても
おかしくない年齢と年月は経っている。
『姫』と溺愛するくらいだから
今年中はあり得るだろうな…。
はぁ…っ。一つため息をついた。
…そろそろ、俺も諦め時なのかもな。
心から『おめでとう』と
言えるだろうか…。
正田はなぜかやたらと俺を見る度に
『氷室部長頑張って下さい!!
俺は部長の新しい恋を応援してます!
笠置から略奪して下さいよ!』
と、人事課エースらしからぬ事を
そっと言ってくる。
俺は気づかれるほど
顔に出してはいない。
勿論、略奪する気もない。
そんな事をしても、誰も得はしないし
所詮、彼女の『恩人』止まりであり
笠置しか見ていない彼女が俺との
それ以上を望んでいないのだから…。
それに、笠置は経理課主任に昇進した。
出世した彼氏を捨てはしないだろう。
結婚して手を取り合い
夫婦で支え合うのだろう…。
彼女は『天使の花』のように
笠置を癒し、笠置は彼女を『姫』と
溺愛しながら…。
…彼女が結婚したら俺は多分
もう今後誰にも恋はしないだろう。
俺の中で蓋をして閉じ込めていた
再び誰かを好きになる想いを
彼女が気づかせてくれたのだから。
俺は彼女に振り向いては貰えなかったが
引き抜きと部長職が舞い降りた。
時間がかかっても
彼女の代わりに手に入れたと
思える日がいつか来るはずだ。
…仕事へ戻ろう。
俺は煙草を揉み消し
襟を正すように
自分に気合いを入れると
喫煙室を出てオフィスへと戻った。