【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
******

数時間が経ち

俺は彼女から話を聞く事にした。



段々顔が強張る彼女は

頭の中が整理し切れていないか

話す事が恐いのか、口を開かない。

俺は緊張を解くように

「…笠置と何があったのか
教えて欲しい。」

と彼女に優しく懇願した。

すると、しばらくして

「あんなの…。い……嫌……。」

彼女が声と体を震わせた。

…どうした!?

俺は彼女を心配そうに覗き込む。

話す事が恐いのか体を震わす彼女を

俺は両脇を持ち上げるように抱えると

足の間に座らせた。

驚いて固まりかける彼女の後ろから

“ギュッ”と俺は抱き締めた。

「……ひっ…氷室…部長!?」

彼女は驚いて軽く後ろを振り返った。

これは決していやらしい意味じゃない。

「…落ち着け。野村さん。
相当辛かったんだな。
….大丈夫。ゆっくりでいいから。
あった事を話してくれないか?
…大丈夫。ちゃんと聞くから。
言っただろ?俺は味方だ。
俺を信じて…詳しく聞かせて。
俺は野村さんが
震えないようにこうしているから。」

と、両手で優しく彼女の手を握った。

震えている彼女が

温かく安心して話して欲しかった。

俺は味方だからわかって欲しい。

ちゃんと真剣に君を助けたいんだ。

…信じて欲しかった。

すると

信用してくれたのか

ようやく心を開いてくれた彼女は

「…氷室部長。実は…….。」

と、少しずつ口を開き

今日の出来事を話し始めてくれた。

笠置と何があったのかを…。


***

話し始めてしばらく経った。

「うっ……っ……うっ。」

話の途中何度も涙が溢れる彼女は

体が小刻みに震えている。

時々、ティッシュで彼女の涙を拭き

震える彼女の背中を抱き締めながら

優しくあやすように

頭をそっと撫でながら

俺は彼女の話をすべて聞いた。




聞いているうちに

俺の心には段々怒りが込み上げてきた。
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