【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
ミーティングルームで
向かい合って着席すると
「…座れ。
昨日の笠置についての話だろ?
T社の菊田が奥さんから聞いたと
昨夜遅くに連絡があった。
…もう一度状況を説明してくれ。」
俺は伊坂に説明を求めた。
羽美花や山谷と同期の伊坂。
俺が既に察知していた事を知り
少しだけホッとした表情で
昨日の出来事を事細かに話してくれた。
***
「…なるほど。そう言う事か。」
大まかな内容は羽美花と菊田からも
聞いていたのと変わりなかった。
ただ、この話だけではやはり
『証拠』にはならない。
その時
「…実は、迷ってるんです。」
と、伊坂が言い出した。
「…何をだ?」
俺が首を傾げると
「僕は経理部の綿貫(わたぬき)さんと
人事課の正田さんと同郷なんです。
その縁もあって
お2人はたまに
僕を飲みに誘ってくれます。」
「…同郷…そうか。」
正田が以前言ってたな。
伊坂もか…だけど、それが何だ?
伊坂は話を続けた。
「…綿貫さんと正田さんは
1歳違いですが仲が良くて
お2人とも、経理部の笠置主任に
敵対心をもっています。」
確かに綿貫と正田は仲が良いのは
知っているし、正田が同期の笠置を
良く思っていない事も
ここ最近の発言でわかってきた。
しかし、綿貫もそうなのか?
外見ではそう思えないだけに意外だ。
「…なぜ、先輩の綿貫が笠置に?」
すると
「…綿貫さんは後輩の笠置主任に
出世を先越された事を恨んでいます。」
なるほど…先輩が後輩に逆恨みか。
「…お2人とも、今回の笠置主任と
C社の豊島さんの浮気疑惑を機に
“笠置主任を引き摺り下ろしたい”との
意見が一致して、今密かに
その証拠集めに奔走されてますが
決定的なのがまだらしくて
焦っておられます。
経理部課長達も揉み消してますから。」
色々とわかってきた。
正田が証拠を集める理由は
綿貫への協力と自らの主任昇進。
逆恨みしている綿貫も
証拠を提出して
上司達に揉み消し出来なくさせて
主任昇進を狙っている事も。
「…綿貫と正田の企みはわかった。
…で、伊坂は“何に迷っている”んだ?」
肝心な部分に触れると
伊坂は持っていたB5サイズ程の封筒を
テーブルに置いた。
向かい合って着席すると
「…座れ。
昨日の笠置についての話だろ?
T社の菊田が奥さんから聞いたと
昨夜遅くに連絡があった。
…もう一度状況を説明してくれ。」
俺は伊坂に説明を求めた。
羽美花や山谷と同期の伊坂。
俺が既に察知していた事を知り
少しだけホッとした表情で
昨日の出来事を事細かに話してくれた。
***
「…なるほど。そう言う事か。」
大まかな内容は羽美花と菊田からも
聞いていたのと変わりなかった。
ただ、この話だけではやはり
『証拠』にはならない。
その時
「…実は、迷ってるんです。」
と、伊坂が言い出した。
「…何をだ?」
俺が首を傾げると
「僕は経理部の綿貫(わたぬき)さんと
人事課の正田さんと同郷なんです。
その縁もあって
お2人はたまに
僕を飲みに誘ってくれます。」
「…同郷…そうか。」
正田が以前言ってたな。
伊坂もか…だけど、それが何だ?
伊坂は話を続けた。
「…綿貫さんと正田さんは
1歳違いですが仲が良くて
お2人とも、経理部の笠置主任に
敵対心をもっています。」
確かに綿貫と正田は仲が良いのは
知っているし、正田が同期の笠置を
良く思っていない事も
ここ最近の発言でわかってきた。
しかし、綿貫もそうなのか?
外見ではそう思えないだけに意外だ。
「…なぜ、先輩の綿貫が笠置に?」
すると
「…綿貫さんは後輩の笠置主任に
出世を先越された事を恨んでいます。」
なるほど…先輩が後輩に逆恨みか。
「…お2人とも、今回の笠置主任と
C社の豊島さんの浮気疑惑を機に
“笠置主任を引き摺り下ろしたい”との
意見が一致して、今密かに
その証拠集めに奔走されてますが
決定的なのがまだらしくて
焦っておられます。
経理部課長達も揉み消してますから。」
色々とわかってきた。
正田が証拠を集める理由は
綿貫への協力と自らの主任昇進。
逆恨みしている綿貫も
証拠を提出して
上司達に揉み消し出来なくさせて
主任昇進を狙っている事も。
「…綿貫と正田の企みはわかった。
…で、伊坂は“何に迷っている”んだ?」
肝心な部分に触れると
伊坂は持っていたB5サイズ程の封筒を
テーブルに置いた。