【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
…何なの!?…いきなり何?

私は戸惑いの中で

「…ちょ…ちょっと待って下さい!
何ですか!?…困ります。」

私は男性を制してジッと見た。

初対面なのに…私に話って…。

すると

「…あなたは
『初めまして』でしょうけど
俺はあなたをSコーポレーションで
お見かけした事あるんです。」

男性は再び不敵な笑みを浮かべた。

「…すいません。」

知らない私は謝るしかなかった。

「…別にいいです。」

男性はそう言った後

「…お話と言うのは
Sコーポレーション営業部の
氷室咲輝翔部長の事です。
内容については
近くの喫茶店でお話します。」

えっ!?氷室咲輝翔って言った?

咲輝翔さんの事で?

て、言うか…何この男性…。

どうして

氷室部長のフルネーム知ってるの?

どうして

私と彼の事知ってるの?


混乱する私に男性は

「…とにかく、話は後です。」

と、私のもう一つの荷物を

奪うように掴んで

スタスタと歩き始めた。

「…ちょ…ちょっと!!」

混乱したままの私を無視して

男性は強引に歩いて行った。

***

会場と駅のちょうど中間にある

少しレトロな喫茶店のテーブル席で

私は男性と向かい合って座らされた。

「ケーキセットでいい?
ここの日替わりケーキは美味いよ。」

そう言って

ほぼ強制的にケーキセットになり

男性はコーヒー。

私はミルクティーを注文した。


「…本当にいきなり何ですか!?
私に話って…何ですか?
甲田さんておっしゃいましたよね?
氷室咲輝翔部長の名前が出ましたけど
どうして……。」

話が気になる私に

「…ほら、来たよ。
あれ食べてから話しますよ。」

甲田と言う男性は、なかなかすぐに

口を開いてはくれなかった。

仕方なく私は、テーブルに運ばれた

ケーキとミルクティーを頂いた。

…確かに美味しい。

今日の研修会は確かに疲れた。

ケーキの程良い甘さが

疲れを和らげてくれる。

…あっ、いけない。

私はこの男性の話を聞かなきゃ。

それに…帰りたい。

彼氏でもない男性とこんな所で

お茶をしてるのも気まずい。

俯いた私に気づいたのか

コーヒーカップを置いた男性は

「…わかりました…話しますよ。」

と、私を見て口を開いた。








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