【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
***

高熱が下がり、まだ微熱があるけど

これ以上は休めないし

夕方に約束がある私は出勤した。



オフィスへ向かう途中

「…おはよう、羽美花。
もう、大丈夫?」

花菜子に声をかけられた。

「…おはよう。
あの…今日本当にいいの?
英理菜ちゃん大丈夫?」

私が心配そうに聞くと

「…いいよ…大丈夫だよ。
今日は英慈さんが午後代休だから
迎えに行って貰えるし
『野村さんとゆっくり話しておいで。』
って言って貰えたから心配ないよ。
だから…私でいいなら話を聞くから。
最近の羽美花…様子が変だもん。

…あっ、ごめん。先に行くね!!」

彼女は手を振って行ってしまった。



昨夜、花菜子に電話した私は

急遽、今日の仕事帰りに

お茶をする事にした。


咲輝翔さんには言えないけど

彼女には打ち明けようと思った。

かなり限界になってきた私は

話を聞いて欲しいと思った。

バッグにもあの手紙を入れてきた。

具体的にどうしようと言うワケじゃ

ないけれど、とりあえず

話を聞いて貰えればいいと思っていた。


オフィスへ着いて

休んだ事を周囲にお詫びした私は

パソコンを開けて電源を入れた。

しかし、その後

メールチェックした私に待っていたのは

あの甲田と言う男性からの

休んでいる間に送られてきていた

誹謗中傷メールが数通あった。

読まずに消そうとした時

あるタイトルで送られているのがあり

読まなければ良かったのに

気になった私はつい開いてしまい

読んだ瞬間、書かれていた内容に

動揺してしまった私は

再びコントロールが鈍ってしまい

……再び心が追い詰められた。
















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