【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
大阪に住む

戸叶の実家にも電話をかけてみたが

やはりそこにもいなかった。

しかも、戸叶は離婚が原因で

実家とは絶縁状態であるらしく

手がかりは全く得られなかった。

***

クリスマスも年末も関係なく

俺は静花と戸叶の手がかりと

居場所を求めて

心当たりを当たり続けた。

体に鞭打って会社へ行き

業務は何とかこなしながらも

時間があると、2人の交友関係や

大学時代の共通の友人達にも

電話やメールで情報提供を求めた。

仕方なく、彼女の両親と俺の両親には

事情を説明して、何か手がかりが

見つかったら連絡を頼むと…。

彼女の両親は

婚姻届の件も何もかも

寝耳に水だとの事で

泣きながら謝られた。

年明け以降も

居場所が特定出来ないなら

捜索願を出すとも言われた。


***


年が開けて世間の新成人が

大人の仲間入りをした数日後に

事態が急変した。


彼女の父親から電話がかかってきた。


…神戸で静花が見つかったとの

情報だった。


俺が手がかりを求めて

知ってる関係箇所を当たって

それでもダメだったのに…。

どうやって彼女の居場所を

突き止めたんだろう?

聞いたところ、義父が教えてくれた。

キッカケは義両親の元にかかってきた

一本の電話だったそうだ。

***

大学時代の俺達と同じ学科に

前澤(男性)と野地(女性)と言う

カップルがいた。

この2人もまた仲が良く

戸叶が御令嬢と結婚した頃に

2人も結婚したと聞いていた。


電話の主はその前澤だったと言う。


『俺の妹は甲田さんと氷室君の
結婚の事実を知らなかったとは言え
妹がしてしまった事によって
こんな大変な事になってしまい
申し訳ありませんでした。
妹が妻から事実を知って驚いて
話してくれました。』

と義両親に電話で謝罪したうえで

彼女の居場所を教えてくれたと言う。











< 283 / 320 >

この作品をシェア

pagetop