【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
さらに前澤は続けて義両親に

ある真実を打ち明けたと言う。

それは、彼女ともう一度話し合って

真実を知りたいと願い

やり直せるならやり直したい。

そう願っていた俺の期待は打ち砕かれ

俺は暗闇へ突き落とされた。




『甲田さんは今神戸にいます。
戸叶さんと一緒に暮らしています。

しかし、妹の話では
甲田さんは家を出られた当日に
戸叶さんとその足ですぐに
市役所へ行かれて
婚姻届を提出したようです。

甲田さんは今
“戸叶静花さん”になられてます。

戸叶さんも昨年離婚されていて
京都から神戸に移られたそうです。

…実は一昨年の11月下旬頃に
京都で2人は再会したとの事です。
その後はずっと不倫の関係を
続けられていたようです。
戸叶さんが先に離婚が成立されたので
甲田さんも家を出て行くタイミングと
勤務先の退職時期を模索して
……実行に移されたみたいです。

妹が甲田さん本人から聞いたので
間違いありません。

妹は甲田さんと氷室君の
交際と結婚の事実を知らなかったらしく
甲田さんに戸叶さんの連絡先を
教えて欲しいと懇願されて
知らずに教えてしまったそうです。
申し訳ありませんでした。』


…一昨年11月下旬に再会だと?

俺と静花が結婚する半月前じゃないか。

静花は俺と結婚する準備の裏側で

戸叶と密会していたと言うのか?

式後も彼女は俺との婚姻届を隠して

まだ御令嬢との婚姻関係にあった

戸叶と不倫をしていたのか?

そして、6月に離婚成立した戸叶と

一緒になりたいと思った彼女は

エリアリーダーの重責を捨ててまで

上司に相談して退職準備を進めて

勝手に退職していた。


そして、俺と生活しながらも

俺を騙して家を出る準備を進めて

俺のいない日に実行して

勝手に荷物を詰めて引っ越した。



この話を…事実を聞いた俺は

もう茫然自失となるようで

心も体も暗闇に突き落とされた。


幸せは一気に幕を閉じ

言いようのない虚しさだけが

俺の心に纏わりついた。

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