【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
動揺する私に

「ごめんね…突然こんな事言って…。
実はね…16時位だったと思うんだけど
自販機の所で私
営業部の伊坂君に会ったの。
そしたら、彼が私の顔を見るなり
『笠置主任と野村さんは別れたのか?』
って、いきなり聞いてくるから
『別れてないけど
何でそう思ったの?』
って、事情を聞いたのよ。」

「…うん。それで、何?」

「…そしたらね、伊坂君が
今日笠置主任と同じ会場だけど
別の研修会に出席していたんだって。

「…そうなの?それで!?」

「伊坂君は朝から気づいてたけど
昼食時も控室が違ったから
話しかけられなかったらしいの。
で、帰りに会場を出て歩いてた
主任を見かけたから
追いついて話しかけようと
したんだって。」

「…うん。それで、何?」

「…でもね、玄関を出た後
主任が少し離れた駐車場に
向かって歩きながら
誰かに電話をかけてたんだって。
そしたら主任が
『そのまま駅で待ってろ。
そして、俺のマンションへ行こう。』
って、言ってたらしいの。」

「…えっ!?」

驚く私に

「…伊坂君はてっきり相手が
羽美花だと思っていたらしいから
豊島さんとの噂はデマだと
その時は思って、そのまま結局
話しかけずに彼も自分の車に乗って
帰ろうとしたけど
やっぱり何だか気になって
近くの駅を通ってみたんだって。

…そしたら、主任の車が
ロータリーに停まってて
その車に乗り込んだのが
…豊島さんだったって。

…彼女…実は今日半休なの。」

「…………。」

「もしもし?
伊坂君は主任の車に乗った
豊島さんにビックリして
羽美花に知らせなきゃ!!
って思って、急いで帰社したんだって。そこへ私がいたから
私に話してくれたんだけど…。

…羽美花?聞いてる?」


「…また後で!ごめん!」

私は通話ボタンを切って

携帯をバッグに入れた。

慌てて戸締りをした私は

アパートを飛び出した。



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