滴る雫は甘くてほろ苦い媚薬
そして私の後を追うように相手も慌てて走り出し、同じように路地を曲がる。
だが、そこには誰もおらず不思議がっているところをーー!!!
「ーーっ!」
「まんまと引っ掛かったな」
死角で待ち伏せしていた蒼が相手の背後から口を手で塞ぎ体を抑え込む。
初めは抵抗していたが蒼の力に負けたのか、すぐに大人しくなった。
それを確認して若干息をあげた私もその場に合流した。
「さぁ、どうして彼女につきまとうのか教えてもらおうか?ストーカーさんよ」
私は持っていた携帯の待ち受けの光りを恐る恐る相手の顔へ向ける。
暗闇だった道がその場だけパッと明るくなり、
遮るものがない相手も観念したのか嫌がる様子もなくその顔を晒した。
「貴方はーー!」