花と緋色
「……クララが怖がってる。たすけなきゃ。」
シエリアはそっと忍び寄った。
「餓鬼であろうと容赦しない鬼と有名な吸血鬼がよく言うものだ。」
「証拠もないのに罪を押し付けるつもりか。」
静かな殺気が交差した。
「お役人さん!!」
シエリアがシャルドネの前に立つ。
「そこを退け。後で相手してやる。」
子供に話す口調よりやや固く答えた。
「この人は、うそいってないよ!!ほんとだよ。だって、だって、やさしいひとだもん。」
「奇妙なことを言う。まさか、お前はこいつの知り合」
「他人だ。」
シエリアに言うシャルドネに間髪いれずにはっきりとヴォルフラムは言った。
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