花と緋色
「今も昔も変わらぬ。」
はっきりと言う。
そして、シエリアの目を覗き込んだ。
「その眼には、お綺麗なものしか映らぬ。汚いこの世など、見えはしない。……我には見える。この、穢れた世が!だからこそ、それを創る芽を摘む。」
「何故、子だけを狙う?そんなに憎ければ、皆殺しにだって出来たはずだ。」
今度は、クラウジアが問う。
「愛する子を喪い、歪んだ顔……恐怖に慄く顔が見たいからだ。」
サイレーンは嗤い、シエリアを見る。
「見よ!見知らぬ敵に怯える者共を!!」
「……」
シエリアは真っ直ぐ見た。
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