花と緋色
「黙れ!」
サイレーンはその手を払い、背を向けた。
「………我等はこの世界を変える。」
そう言い残し、去って行った。
「シエン。」
クラウジアはそっと抱きしめた。
「だいじょうぶだよ。」
シエリアは無邪気に笑ってみせた。
「“我等”、か。仲間でもいるのか……」
ヴォルフラムは考える仕草で唸る。
「俺は役人に知らせてくる。貴様らは……クララは、此処に居るか。」
「いいえ。」
クラウジアは真っ直ぐ見て言った。
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