花と緋色
シエリアがサラダバーの野菜を全て平らげてしまったのには誰もが目を疑った。
店の奥で忙しそうに野菜を切る音が聞こえたので、なんだかこちらが申し訳なくなってしまった。

「サラダ……好きなの?」
「うん!元気になるもん。」
(植物だからか。)
クラウジアは納得した。
「良く、そのちっさい体に入るな……」
「普段はこんなに食べないよっ!」
ヴォルフラムにシエリアは言う。
「ここは植物がなくって、ちからがでないの。立ってるだけで疲れちゃう。回復できてもすぐに減るもの。」
「普段は常に周りの植物から供給してるのか。」
「そういうこと。」
「……蓄えられないのか?俺達は一度摂取すればある程度持続するが。人間とて、食物の栄養を体内に蓄える。」
「一応、蓄えられるよ。」
「要は消耗が激しいのか。」
「そう。」
ヴォルフラムは不思議そうだ。
「そういう体質なの。」
言い慣れた答えを言うように答えた。
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