花と緋色
クラウジアはじろりと睨む。
「隠し事は、上手にするべきだよ?シエン。」
「うぅっ!」
ぎくりとクラウジアの言葉にたじろぐ。
「別に、隠してはない。ただ……自分でもよくわかってないんだ。」
「自身の話なのにか?」
「そう。」
ヴォルフラムにシエリアは“おかしい話だよね”と笑う。
クラリスは苦い表情で聞いている。
「未だ未熟な状態……血を吸ったことがない吸血鬼だから。故に、成長しようとエネルギーを無駄に使っている。と考えられる。」
クラリスは予想した。
「あくまで予想だが。」
そう付け加える。
シエリアは真っ直ぐにヴォルフラムを見る。
「めーわくかけないよーに、気をつける!」
きりっと自信ありげに言ったものの、説得力を感じなかった。
「無理しないのが一番だよ。」
クラウジアは呆れたように言った。
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