花と緋色
すると、笑い声が聞こえた。
「甘い考えだ。」
ルシエルとルシファーが現れ、嘲笑した。
「ひとは死ぬ。だから、強欲なのだ。」
ルシファーはそう言って煙草の煙を吐く。
煙は形を変え、獣となって襲いかかった。
「所詮、煙だろう。」
ヴォルフラムはくだらないと言いながら、その煙を突っ切った。
「ほぅ。惑わされぬか。」
面白そうにルシファーが笑う。
そして、攻防を繰り返した。
爪と爪が火花を放ち、ぶつかり合う。
「ふふふ……」
ルシエルは妖しく嗤い、ヴォルフラムに襲いかかる。
「させない!」
クラウジアは咄嗟に構え、ルシエルに向かう。
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