赤い流れ星
でも、今回は来て良かったと思う。
思ってたよりもずっとたくさん買ってもらえたし、兄さんの衣類も助かった。
それに、返り際、「母さんにはナイショだぞ。」って、父さんがお小遣いをくれたんだけど、実はその前に母さんからももらってたんだ。
臨時収入は本当に助かる。
お金をもらった途端、帰りにシュウに何か買って帰ろうかななんて考えてしまった自分が切なかったけど……
私はこんなに想ってても、シュウは私のことなんてなんとも思ってないのに……
そう思うと自分がとても惨めになって涙が出そうになったけど、こんな場所で泣いてたら気味悪がられるだけ。
私はイラスト集を引っ張り出し、それを見ながらなんとか気を紛らせた。
(……あぁ、疲れた…)
午前中に出て、着いたのはもう夕方。
これがいやさに、私は今まで実家に帰らなかったんだ。
もちろん、お昼は食べたけど、すでにお腹がすいていた。
駅を出て、いつものショッピングセンターを通って、バス停を目指しながら、ファーストフードで何かちょっとだけ食べて帰ろうかな…そんなことを考えている時、私は見知らぬ男性に話しかけられた。
「すみません。
バス乗り場はどっちですか?」
「あ…あぁ、それなら……」
私が、バス停を教えてあげようとしたまさにその時だった。
「ひかり!」
「シュウ!
どうして、ここに?」
シュウが突然走って来たんだ。
びっくりしている私の質問にシュウは答えず、厳しい目つきで男性を睨む。
「こいつに何か用でも?」
「えっ!?ぼ…僕は、バス停の場所をお尋ねしただけで…」
「ひかり、本当か?」
私は黙って頷いた。
「そうでしたか…バス停ならここをまっすぐ行って、あの扉を出たらすぐですよ。」
急にシュウの表情と声が変わってバス停の方を指差し、それを聞いた男性はおじぎをしてあわててその場から去って行った。
……んんん?
今のは一体…
……まさか……シュウは、あの男性が私に言い寄ったと勘違いして…?
(まさかねぇ…今まで一度も声をかけられたことのない私だもん。
シュウもそんなこと、考えるわけないよね…
ひかり、調子に乗るんじゃない!
でも……じゃあ……何?)
「ねぇ…シュウ……」
「どうしたんだよ、ひかり…」
私達の言葉は同時に発せられた。
「どうしたって…何が?」
「なにがって……えらく可愛い恰好してるじゃないか。」
「え…?あ…あぁ、これは母さんが…
あはは…私、ピンクなんて似合わないのに……」
「そんなことない…似合ってるよ。
……すごく可愛い。」
そう言ってシュウは私をじっとみつめた。
思ってたよりもずっとたくさん買ってもらえたし、兄さんの衣類も助かった。
それに、返り際、「母さんにはナイショだぞ。」って、父さんがお小遣いをくれたんだけど、実はその前に母さんからももらってたんだ。
臨時収入は本当に助かる。
お金をもらった途端、帰りにシュウに何か買って帰ろうかななんて考えてしまった自分が切なかったけど……
私はこんなに想ってても、シュウは私のことなんてなんとも思ってないのに……
そう思うと自分がとても惨めになって涙が出そうになったけど、こんな場所で泣いてたら気味悪がられるだけ。
私はイラスト集を引っ張り出し、それを見ながらなんとか気を紛らせた。
(……あぁ、疲れた…)
午前中に出て、着いたのはもう夕方。
これがいやさに、私は今まで実家に帰らなかったんだ。
もちろん、お昼は食べたけど、すでにお腹がすいていた。
駅を出て、いつものショッピングセンターを通って、バス停を目指しながら、ファーストフードで何かちょっとだけ食べて帰ろうかな…そんなことを考えている時、私は見知らぬ男性に話しかけられた。
「すみません。
バス乗り場はどっちですか?」
「あ…あぁ、それなら……」
私が、バス停を教えてあげようとしたまさにその時だった。
「ひかり!」
「シュウ!
どうして、ここに?」
シュウが突然走って来たんだ。
びっくりしている私の質問にシュウは答えず、厳しい目つきで男性を睨む。
「こいつに何か用でも?」
「えっ!?ぼ…僕は、バス停の場所をお尋ねしただけで…」
「ひかり、本当か?」
私は黙って頷いた。
「そうでしたか…バス停ならここをまっすぐ行って、あの扉を出たらすぐですよ。」
急にシュウの表情と声が変わってバス停の方を指差し、それを聞いた男性はおじぎをしてあわててその場から去って行った。
……んんん?
今のは一体…
……まさか……シュウは、あの男性が私に言い寄ったと勘違いして…?
(まさかねぇ…今まで一度も声をかけられたことのない私だもん。
シュウもそんなこと、考えるわけないよね…
ひかり、調子に乗るんじゃない!
でも……じゃあ……何?)
「ねぇ…シュウ……」
「どうしたんだよ、ひかり…」
私達の言葉は同時に発せられた。
「どうしたって…何が?」
「なにがって……えらく可愛い恰好してるじゃないか。」
「え…?あ…あぁ、これは母さんが…
あはは…私、ピンクなんて似合わないのに……」
「そんなことない…似合ってるよ。
……すごく可愛い。」
そう言ってシュウは私をじっとみつめた。