ちょこれーとぼーい(♂)









 ………睫毛長い…。





 血を吸われている間。



 久々に間近でみた涼太の顔は

 いつの間にか大人の表情を見せる。

 そんな表情をみると胸の奥が痛む。



 数秒間見つめていると切り口から唇を離す。




 「救急箱持ってくるから。」

 「…うん。」




 リビングに置いてある救急箱を取りに

 涼太は一体キッチンから立ち去る。



 私は1人ぽつんと立ち尽し

 血が溢れる切り口を見つめた。




 「…はぁ。」と大きな溜息が口から漏れる。





 …何やってるだろう。



 …告白されたり

 …抱きしめられたり…

 そんなの誰もが通る道なのに。




 なんでここまで悩む必要があるの??。


 それを簡単にやっちゃうから??。

 それとも好きな人ではないから??。



 悠馬なら毎日こんな生活を送ってるはずだ。


 それでも悠馬は何も悩まずに

 生活を送れてる。







 私と悠馬の差はなに??。









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