ちょこれーとぼーい(♂)
「美優ちゃんっ!!!!!!!。」
玄関に行ったはずのお母さんが
私の名前を叫んでリビングに入ってきた。
何事だと思ったお父さんも
読んでいた新聞を4つ折りに折って
テーブルの上に置いた。
まあ、あんなイケメンがこんな私の家に
来たらそりゃ驚くよね。
私でも知らなかったら驚くもん。
「悠馬くんが!!!!!!」
「……へ??。」
お母さんは玄関の方に
指をさしてぷるぷると
身体を震わせて立っていた。
……あれ??なんで、紹介してないのに
高嶺くんの名前を知ってるんだろう。
もしかして学校内だけではなく
この街全体に高嶺くんの名前が
知れ渡ってるんだ。
…………恐るべし高嶺悠馬。
「これ、悠馬くんと食べていいから
早く行きなさい!!!!。」
お母さんはお父さんの分のお弁当と
私の分のお弁当を渡して
まだ朝食が残ってるにも関わらず
背中を押される。
いつもなら残すと怒るのに…。