アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

千夏と別れ電車に乗り駅を出る
結局千夏は、航に何を言ったのか、
何を企んだ?のか、最後まで教えてくれなくて、
私は胸のモヤモヤを抱えたままの気持ちだった

少し遅くなってしまったのでアパートへの道を急ぐ


でも何だか様子が変…
私の後ろを同じ速さで歩く足音…
そういえば、最近
アパートの回覧板で、不審者が出没してる、って載ってた。

まさか…ね…
振り返らないようとにかく急ぐ…


アパートが見えて歩く速度を上げた途端…
肩を掴まれそのままグイッと後ろを向かされると…
目だし帽をかぶった見知らぬ大きな身体の人!!


「きゃぁーーーっ!イヤーーーっ!」


反対の腕を強く掴まれて逃げられない
うそっ!何これ!こんなの酷いっ!



「イヤっ!離してっ!!」


まだ少し痛む足では踏ん張ることもできないし、
力の限り抵抗してるのに全然ビクともしなくて…


ヤダっ!こんなトコで
私の人生終わるのなんて絶対ヤダっー!


すると大男が手を振り上げた…
殴られるっ!
目を閉じたその瞬間…


「テメぇっーー!
何やってんだよーーーーっ!」


聞き覚えのあるその声…
鈍い音とウッといううめき声と共に大男がよろけて去っていく…


「ハァ…ハァ…
彩月…大丈夫か?…」


私の前に航が息を切らせ立ってる…


な、何で…航がいるの?…
足に力が入らなくなりアスファルトにへなへなと座りこんでしまった。







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