アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「じゃ、先輩、
ココじゃ、聞こえにくいんであっちで電話してきますね」
席を立ち入り口の方へ行く千夏
それを目で追ったけど千夏は柱の影に隠れてしまった…
一体、どんな考えなんだろう…
千夏を信用してないワケじゃないケド…少し不安…
明日は、藤井くんと会わなきゃいけないし…
ユーウツだなぁ…断りたいなぁ…
ボーッと考えてると千夏が戻り席に座った
「千夏ぅ、航に何言ったの?」
「それは…教えられません…」
私の問いをピシッと跳ね退ける
「何でよぉ?
私にだって知る権利あるでしょ~?」
「先輩から動かなくてもいいですから
先輩はそのままでいて下さい」
ニッコリと笑顔を私に向けた千夏
えー?
そのままでって?
んー、わかんないぃ~
「先輩、デザート食べないんですか?」
「う、うん食べる」
運ばれた莓タルトにフォークを入れて口に持って行く
一口、二口、千夏をじっと見ながらタルトを口に運ぶ
「もー先輩っ
そんなに見つめちゃイヤですよー」
左手で私の肩をつつく
「大丈夫ですよ…
きっと何か変化ありますよ…」
それ以上は教えてくれなかったから
黙々とタルトと紅茶を胃袋に納めた