アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「…ん、…さん、お嬢…さん?」
肩を軽く揺すられて、気が付いた…
あ、私、ソファーに座ったら、そのまま寝ちゃってたんだ…
「ご、ごめんなさいっ!寝ちゃってました…」
藤井くんに言われたことと、これからのこと、考えていたら、
次第に意識がなくなっていた
私の体には、軽くてものすごく肌触りのイイ毛布がかけてあって
あったかいその温もりに包まれていたのもあったと思う
「いえ、いいですよ、
よほど、お疲れだったんですね?
それに…坊っちゃまが…何か、お嬢さんに無理をさせたようで…」
タキさんは、まるで、母親が子供を心配するような口ぶりと表情で
藤井くんのことを言った
「いえ…そんなことは…」
フルフルと頭を左右に振った
あそこまで、追い詰めたのは、私だから…
「さぁ、そんな悲しい顔しないで下さいね
食事が出来ましたから、少しでも、召し上がってくださいね」
「はい…」
ソファーから立ち上がり、タキさんに促されてキッチンのテーブルへ向かう
「わぁ~ 美味しそう~」
こんな時なのに、食欲だけは別モノな私のお腹が恨めしい…
タキさんの作った料理は、和食で、彩りもキレイで…本当に美味しそうで…
「さぁ、遠慮なくどうぞ」
「はい、いただきます」
席について、食べ始めた。一口、二口、食べて、
「あの、タキさんは、食べられないんですか?」
キッチンのカウンターにいたタキさんにふと、疑問に思ったことを口にした
「私は、後ほどいただきますよ、ご心配ありがとうございますね」
作業をしながら、私に向かって、また優しい笑みをくれた
「あの、一人で食べるのもなんですから、
一緒に、食べませんか?そのほうが、もっと美味しいと思うんです」
うん、正直、一人で黙々と食べるのは、ちょっと淋しい気がする
「まぁっ…
フフフっ、なるほど、ぼっちゃまが好意を抱くワケですね…」
タキさんが、私のコトを見て、にっこりとほほ笑む
え?なんだろう…
意味深な言葉に、固まった
「じゃぁ、お言葉に甘えさせていただきますね」
タキさんが、緩やかな笑みを私に向けながら
キッチンから、お盆にタキさん自身の分を乗せてテーブルについた