アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

金曜日

8時には、“オーシャンブルー”へ
入った私と千夏

すでに、店の中は、テーブルクロスが掛かるのを
待ってるテーブルたちが鎮座していた

そして、料理の材料、生花、お店をディスプレイする布や飾りたち
小野田さんや前川さんたちは泊まり込んで作業していた


「おはようございます!お世話になります」

「あぁ、おはよう1早いね、2人とも
今日と明日、よろしく」

小野田さんは、作業の手を止め私たちの方を向いて言い、
すぐに作業に戻った


特別、トラブルなどなく、準備は、着々と進んだ


「先輩、
あとは、私たちが、やっておきますから、先に、上がってください」


私の側に寄り、小声で私に言う


「千夏ぅ…ありがと じゃあ、行くね 明日、よろしくね」


千夏にウインクし、裏口へと向かった


「彩月ちゃん…」


「小野田さん…」

裏口のドアに手を掛けた所で、小野田さんに呼び止められた


「明日、宜しく…」


「あ、はい、こちらこそ、宜しくお願いします」


「彩月ちゃんのドレス姿、楽しみにしてるよ」


優しくニッコリと私に笑顔を向ける小野田さん


「そ、そんな…たいしたコトないですから…
小野田さんも、タキシード姿、楽しみにしてますね」


「ははっ、俺は主役じゃないから~じゃぁ、気をつけて帰るんだよ」


「はい、お先に失礼します」


小野田さんに、挨拶しバス乗り場へと向かった


模擬結婚式だけど、
やっぱり、ちょっと緊張してしまう…かな…





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