アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
模擬結婚式当日―――。
オレは、朝早く“オーシャンブルー”へと来ていた
彩月の新郎役をする、小野田さんという人に
あることを頼むつもりだったから…
京都から昨日の最終便に乗り、車内から
彩月の後輩の千夏ちゃんに連絡を取った
彩月の新郎役が、モデル事務所のモデルではなく、オーナーの小野田さんだと聞き
これは、直接、変わってもらうよう、頼むしかない、と思ったからだ。
オーシャンブルーの店内に足を踏み入れ、
ちょうど、入口近くにいた、従業員と思われる人に聞いて
厨房の手前にいた人物だと教えてもらい
そちらへと進んでいく
「あの…」
厨房の中の人物と話しているところを声をかける
「……?」
誰だ?という顔でオレを見た
「あの、こちらのオーナーの小野田さん…ですか?」
「えぇ…そうですが…」
オレの方に身体を向けて、応える
「はじめまして 古宮彩月の婚約者の栗本といいます
小野田さんに折り入ってお話があります」
真剣な目で【婚約者】、という言葉を敢えて使った。
少しだけ、小野田さんの眉が上がるのをオレは見逃さなかった。
「あぁ…わかりました。じゃ、こちらへどうぞ…」
テーブルへと案内されて、椅子に座った。