アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「それで、お話、というのは?」
オレの向かいに座り、両手を組んでオレの言葉を待っている
「お忙しいと思うので、単刀直入に申します。
今日の、小野田さんがやられる新郎役、オレに代わっていただけませんか?」
「え…?」
驚いた表情の小野田さんだったが、
「今から、変わるとなると、準備ができないんじゃないかな…」
冷静に答えた。
「それは、大丈夫です。マリアージュの小笠原さんにも、連絡入れて
オレのサイズのタキシード、用意してもらうようにお願いしましたから」
「そう…」
「それに…」
「それに?」
オレの言葉を急かすように聞く
「お恥ずかしいですが、たとえ模擬結婚式という形でも
自分の婚約者が、自分でない誰かの横に並んでいるのは、いい気持ちではありません。
ずっと、10年以上、想ってきた彼女を…今まで、苦しんでいた彼女を
これを機に、幸せにしたいんです
器が小さい、と思われるでしょうが、オレはまるごとの彼女を愛していますから…」
腕を組み直し、じっとオレを見る小野田さん
「どうか、お願いします」
テーブルに頭がつくくらい、頭を下げた。