アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
冬海に介添えされながら
オレンジと白のテーブルクロスが掛けられ、
テーブルセッティングされた店内を通り抜け、
お店の裏庭へと続くドアの前に辿りつく
新婦のお父さん役の専務が、ドアの前で待っていた
「専務、お待たせしてすみません…」
「いや、大丈夫だ
それよりも、古宮くん…馬子にも衣裳だな…」
やっぱり…
「もぉ、そう言うと思いましたよ、専務ってば…」
軽く、専務の顔を睨んでやった
サテンの手袋を嵌めた手を専務の腕にかけると
音楽が鳴りだし扉が開かれた…
眩しいくらいの春の日差しが降り注ぐ緑の庭に
真っ赤なヴァージンロード
白い椅子には、招待されたお客様や業界関係者、
全ての席が埋まった中、藤井くんの顔を見つけた…
目が会った時、口元が緩んだ
良かった…前の彼に戻ってる…
そして
奥へと視線を順にやると…
ヴァージンロードの先にいる
濃いネイビーのフロックコートタイプのタキシードを着こなした
背の高い、見覚えある人に視線が釘付けになった…
なん…で…?
「うそっ…」
一歩踏み出したその足が止まってしまった…