アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

「航…なん…で…?」


そう、そこには、小野田さんでなく、
ずっと恋しくて…会いたくて…仕方なかった彼が、
ヴァージンロードの先にいる…


「どうした?古宮くん…」


立ち止まった私に、専務が小声で急かす


「あ、す、すみません…」


ゆっくりと、ヴァージンロードを進む…


私の視線はもう、航しか見えてない…
どうしよう…涙、出そう…
一生懸命、涙を堪える


専務の腕を離れ、


差し出された航の手に私の手を乗せ、
そして、航の腕に手を掛けると、
堪えていた涙が零れた…


私が入ってくる時から
ずっと、
私だけを見つめてくれてた航と私の視線が絡む…
堪えていた涙を航の右手が拭う


「航…」


思わず、愛しいヒトを見上げ名前を呼ぶと優しく口元を緩めた


誓いの言葉を2人で読み、指輪の交換…


その時、

「コレ、本物だからな…大切にしろよ」


私の耳元へ顔を近づけ、そう言って手袋を外した
私の左薬指に航が嵌める


え?本物って?


私の動きが止まると航が、早くしろ、と
左手を私の前に差し出し前後に振る

あ、

立会人から指輪を受けとり、航の指に嵌める


そして、

航がベールを上げ私の唇に、航の唇が重なる


思いのほか、長いキスだったから立会人の咳払いが聞こえ
名残惜しそうに航が、唇を離す


参列者の人たちの拍手が聞こえる中、私は、航の顔をじっと見つめた







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