アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「なぁ、彩月、
聞くけど、
お前、まだ、3年前のこと、引きずってンのか?」
はっ? な、なんでっ?!
「な、なんで、航が知ってんのっ?」
驚きを隠せず、航を凝視する。
「あぁ…ちょっとな…
はぁーっ… オレ、向こう行ってっからな、
お前、押し倒されたくなかったら早く着替えろよ」
立ちあがった航は、そう言って寝室を出ていった。
「え…?」
あ、そうだった、
着替えようとしてたのすっかり忘れてた
気付けば、巻きつけていた掛布団がズレてて胸元が少し見えてた
う… また、後悔。
部屋着に着替えて、
リビングに行くと、航が勝手に冷蔵庫からチューハイを出して、飲んでいた。
「やだ、勝手に飲まないでよねっ」
「いいだろ、減るもんじゃないし?」
減ってるってばっ!!
それより、
何で、航が3年前のこと知ってることかってことよ!
私は、航の隣に座り、
「ねぇ?! 何で、3年前のこと知ってるのよっ!」
航のチューハイを持つ腕を掴み、問いかける。
「お、おい、こぼれるだろっ」
「もうっ、そんなのはいーよっ 早く教えてっ」」
チューハイをテーブルに置き、私を見る航
「この前、お前、寝言で、なんだか、言ってたぞ…」
「え?うそ?! 何を言ってたの?」
「待って、だの、行かないでだの…眉間にシワよせて…」
え?マジで?…
自分では、もう、ふっきれたと思ってたのに…