アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

「違うっ…

今日は、夕方からお客様の予約がたくさん入ってるから
きっと残業だもん…」


って、私ったら何、バカ正直に答えてんだろう…
航と約束あることにすれば良かったじゃない…


「じゃあ、明日は?」


そう言うと、私の膝の上の右手を藤井くんの左手が包む
引っ込めようとしたけど、かえって
ギュッと握られてしまった…


うっ…しまった…
だから、車の中はキライ…


「私は、藤井くんとは仕事以外で会うつもりないから!」


青信号になって正面を向いた藤井くんの横顔に訴えた
藤井くんはチラとこちらに視線をむけるとすぐに戻し、


「俺は、彩月さんに話したいこと…ありますから…
俺に…時間くれませんか?」


藤井くんの横顔からも切ないような表情が読みとれた…
そ、そんな顔したって無理なんだからっ


「……」


「少しの時間でいいんですお願いします」


また握られた右手をギュッとされる


そんな中、行く手に会社が見えてきた


「あ、もうここでいいから…
送ってくれてありがとう」


ゆっくりと車を路肩に停める
ドアを開けようとするけど
私の右手を離そうとしない藤井くん


「ちょ、ちょっと藤井くん
遅刻しちゃう離して…」


そう言っても離してくれず、それどころか、強く引っ張られ
私は藤井くんの胸へと見事に引き寄せられてしまった…


私の目の前には藤井くんのシャツ
そして、藤井くんが使ってるであろう爽やかな香りが鼻を掠めた
それだけで、クラクラしそう…


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